SUKIYAKI　〜頭部強打人生〜

坂本九でなくて、所謂「鋤焼」。後輩Yくんちにお邪魔して、「すきやき」をご馳走になる。

そこで話題に挙がった、『さとぴ頭強打事件』。
思い起こせば、小学校5年生から、私の頭強打人生が始まったのだ。私が小5のとき、小学校で鼓笛隊をやっていて、アコーディオンを担当していた。小学生の時から相当な長身を誇っていた私だが、とはいえ所詮小学生……それはある冬の出来事だった。体育館で演奏するために、私は集合時間に遅刻しそうだったか何かでアコーディオンを担いで体育館を走っていた。と、その時……！！つるっ☆ゴンッ★☆★☆★……時は師走、体育館にはストーブが所々に設置されていて、その横に洩れていた灯油に思いっきり突っ込んで、後ろへ滑り転んだのだった…全校生徒がいる中……バナナの皮ですっ転ぶのと同じ原理。しかも私の場合、重いアコーディオンという付加。…その時、小学校の児童会の副会長だったのに…。兎に角、ハンパない激痛だった。
　あとは概略を。中2、掃除の時間に灯油タンクが降ってきて頭部強打。高1、部室の前に積んであったハードルにつっかかって、ロッカーの角にモロ頭部強打（あまりの音の大きさに、人だかりが出来た）。高2、部活の合宿で、体育館内でリレーをしていた時、全力疾走していて、カーブを曲がりきれず、壁に激突（体育館なんて狭苦しいところでリレーってのが間違ってる！え？加減しろって？ごもっとも）。大1、車に乗っていたとき、後ろからタクシーが突っ込んできて、うちらの車は対向斜線に押し出され、後部座席に座っていた私は後ろのガラスをぶち破り、外に放り出され、宙を舞って、頭から道路に落下（頭蓋骨骨折・脳内出血。医者や現場検証のときの警察官に「何で生きてるの？」と言われた。しかし入院期間たった10日とはこれいかに）。

これだけ頭を打ちまくっても、どーにか大学を卒業出来そうなのは奇跡だね。多分、亡くなったおじいちゃんとおばあちゃんが守ってくれてるんだと思うんだ。本当に。そんな気がして止まない。

後輩Yが、こんな私に向かって「女の子って、滅多に転びませんよね、ふふふ」って言ってきたのが笑えると同時に切なかった…。もう頭は打たないようにしなくちゃ…。